2018.09.22 Sat
#Kobe
乱痴気 前川拓史の兵庫じばさんぽ。
〜神戸ザック(IMOCK)〜
ケミカルシューズの街として有名な神戸市長田区の一角。自社工場にて登山用バックパックを製造しフルオーダーも受け付ける店がある。ハイキングから、本格的登山装備まで取り揃う登山用品専門店。日本全国を探し回っても個人で登山用バックパックを専門的に作っているのってここだけと違いますか? 長田のシンボル鉄人28号のお隣、神戸ザックに訪問です。
『頂と超』
何気なく街で見かけたカラフルなバックパックには、かわいい芋虫のロゴと“IMOCK KOBE”と刺繍が施されたピスネーム。パソコンやスマホが普及していない20数年前の事なので、その時はなんとなく頭の隅っこにとどめておくしかありませんでした。その後も、ちょこちょこ街で見かけては気になっての繰り返し。
これは思い切って訪問するしかないと思い立ち、当時の便利ツールと言えば電話帳、ハローページを頼りに店舗兼工場を見つけアポイントを取りました。
六甲山のハイキングくらいし経験がなく、山の知識が殆どないのに僕に取り合ってくれるんか? それに頑固そうな山オヤジが出てきたらどないしよ…。みたいなことを考えつつ、ケミカルシューズの工場が同居する雑居ビルを2階へ上ると古い山の道具と一緒に商い中の看板が。
恐る恐る扉を開けると沢山のバックバックと共に山の道具や資料が置かれている雑然とした店内。ダダダダダーとミシンの音がする奥の方から出てきた白髪交じりのオヤジさんは、予想通りの頑固そうな山オヤジの星加さんでした。
心臓をバクバクさせながら、一緒にモノづくりをしてみたいという僕の思いのたけを全てぶつけてみたところ「じゃあやってみよか!」と笑顔と共に返事が返ってきて、ホッ!
最初はOEM生産みたいな感じでの取り組みだったのですが、一緒にモノづくりをしているうちに、星加さんの山登りの経験を生かし拘り貫いたバックパック、この唯一無二の“IMOCK、神戸ザック”をもっと世に出していきたいという気持ちが芽生え、ランチキのオリジナル商品にもピスネームに“KOBEザック”の文字を刻ませてもらうことにしました。
ネットが普及し瞬時に情報を得ることが出来き、顔を知らなくてもメッセージのやり取りが簡単に出来る様になりホントに便利ですよね。けど、初期衝動で動かされブックマークではなく、脳裏に情報を焼き付けて直接現場へ足を運び、言葉交わし、心を通わせる。この神戸ザックさんとの経験が、僕のじばさんぽ。の原点です。
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