2016.08.27 Sat
#Shiga

日本で唯一の”湖の有人島”を巡る。
はじめての『近江八幡・沖島』上陸編
日本で唯一、淡水湖に浮かぶ有人の島「沖島」に上陸し、まずは腹ごしらえ。
食事をするならと沖島のマップに目を通すが、そのほとんどが要予約。船を降りたところの沖島漁港会館では地元「湖島夫貴(ことぶき)の会」のお母さんたちがつくるかき揚げを卵でとじた煮込みうどんを食べられる。
かき揚げうどん600円
大阪よりも3~4度気温が低いため、この日の気温は33度ほど、風が通り抜ける店内で海を眺めながら食事を楽しめるのがうれしい。
湖島夫貴(ことぶき)の会
滋賀県近江八幡市沖島町43
Tel:0748-32-3138
お腹も満たされたので早速沖島巡りに。沖島人の移動手段はもっぱら三輪自転車。大きな荷物をたくさん載せれるし転倒しないからとても便利だそう。猫の島としても有名だけれど、この日は暑かったせいか猫を全く見ることができなかったのが残念。
島民は三輪自転車にたくさんの荷物を載せて移動する
のんびりと自転車を走らせると湖越しに対岸が見える。
まずは一番気になっていた沖島小学校に出発(そう、なんとこの沖島には小学校がある!)。沖島小学校は昔ながらの木造校舎が残されていおり、その佇まいはノスタルジックな気分にさせてくれる。また、手入れされすぎていない校庭は秋の祭りに島民全員で運動会の準備をする。
120名以上の児童数の時期もあったが、現在は10名ほどが在校。島外から通う児童も多い
沖島小学校の魅力は趣のある校舎
木造部分が残っているところも
小学校を後にし、また違う道に入ってみた。島民の移動手段の基本が三輪自転車だからレンタサイクルはどこも巡りやすい。家の軒先にはお地蔵さまが飾られているところが多く、これは子供が生まれると置き、健康を守る神様になる。
蓮如上人御旧跡の傍らにはお花や前掛けで飾られたお地蔵様
島民のほとんどが漁業を営んでいる為、いたるところに漁で使う道具が保管されている
村の中心地には島民の足である三輪自転車が置いてある
沖島の暮らしが分かる「沖島資料館」観覧料は200円
入口手前には島民が使う道具が展示されている
奥津島神社は藤原不比等の建立と伝えられている
神社の上に上がれば沖島の町並みを上から眺めることができる
路地の中に忽然と現れる西福寺。沖島にたどり着いた7人の落武者の一人茶谷重右衛門の末裔が立てたと伝えられている
路地をくねくねと巡りながら島民の暮らしを感じられるのがこの島の魅力。自動車が通っていないせいか、空気がきれいで時間は静かにゆったりと流れ独特な落ち着きがあり、心底ほっとする。
路地が狭い分、島の暮らしが見える。夜中は漁に出ている為、昼間は休憩中
どこかの路地を進めば島の反対側に出られる
北側の桟橋からは大津市近江舞子が遠に見える
琵琶湖を見ながら島を一周するのも悪くないかもしれない
ガードレールがない湖沿いの道を走る為注意が必要
漁港の近くには漁で使われる道具や夜に出て朝帰ってくる漁師たちが談笑している光景も見ることができる。
朝起きて仕事をして夜寝るのではなく、その逆の暮らしをしている人がほとんどとなる沖島人。昼間のゆったりとした穏やかな雰囲気はここからきているのかもしれない。旅行気分だけれど、どこか懐かしい沖島。機会があれば、また再びこの地を訪ねてみたいと思う。
次回は沖島から本土にもどり、近江八幡の町並み散策。情緒あふれる近江八幡は歴史もグルメもたくさん。乞うご期待!
Report / Yukako Okada
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