2017.10.01 Sun
#Osaka
あの頃、僕たちはどんな音に浸っていたっけ?
「ぼくたちのフライヤー展」開催!!!
大型の台風18号が列島を直撃した9月21日。コンピュファンクにて「ぼくたちのフライヤー展」のオープニングパーティーが行われた。
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「ぼくたちのフライヤー展」は、90年代半ばから今も続く4つのロングランパーティー(Zettai-Mu / Freedom Time / Social Infection / MIDI_sai)のフライヤーアーカイブを中心に、新旧パーティーピープルから掻き集めた、思い入れのあるフライヤーを時系列に展示しようという試みだ。
Freedom Time(since 1995~)
大阪NOONにて開催され、Yoshihiro Okino(Kyoto Jazz Massive / Especial Records)がオーガナイズするJazz/Crossover/Houseパーティー。角丸仕様のマットな質感で、大人の渋み溢れるフライヤーが特徴
— Take me to the TIME TRIP!
このオープニングパーティーの取材が決まった時、自分の人生で最初に衝撃を受けたパーティーってなんだろう?と記憶を掘り返してみた。おそらくアレだ。梅田NOONで観たゼッタイムのエイドリアン・シャーウッド。でもどんな音楽だったか、何が鳴ってたかなんてひとつも覚えてない。覚えてるのはドシーンと、のしかかるような重たい感覚だけ。気がつけば朝を迎えていたのだった。けど、そのドシーンに取り憑かれてから、今もずっとクラブが好きだし音楽が大好きだ。(そして一緒に行った人たちは今もかけがえのない友人だ)
MIDI_sai(since 2000~)
KA4Uが主催するアンダーグラウンド汁濃縮還元型パーティー。ブレイクコアに軸足を置きつつもジャンルレスにオモロさを追求する姿勢に世界規模でフォロワー多し。フライヤーにはモデル時代のKA4Uの実母がサンプリングされ、キッチュでスペースエイジ感のあるデザインに
みんなはどうだろう?
何がきっかけでクラブに足を運び、フライヤーを集め、情報収集し始めたんだろう?
「好きな服屋に置いてあった」
「クラブの帰りに手渡された」
「好みのデザインだった」
FacebookやSNSが今ほど発達してなかった時代、最もオンタイムなメディアとして役割を果たし、パーティーの空気感と美意識が詰め込まれていたフライヤー。
そのデザインを目にするだけで、断片的であれ当時の記憶が蘇る。自分の人生に起こったファンタジックな体験やひどい経験、今となっては笑えることまで、一枚のフライヤーが書き留めていてくれるのだ。
Zettai-Mu(since 1995~)
日本中の真の新の進の震の深の神の心のミュージックラバー&ベースジャンキー達がしんしんと集結する、日本唯一のロングランパーティー。それゆえ、今回の展示でもフライヤーの数(=開催数)は圧倒的。なかにはBOB MARLEY、JOHN LENNON、JIMI HENDRIX、KURT COBAINの名前が記載されたフライヤーも!?
Social Infection(since 1997~)
ベニューが公開されないなどシークレット性の高い公演が多いSI。フライヤーも、財布に潜ませるカード型や特殊折加工でコンパクトに特化。ぼくフラ展ではロゴ原画の展示も
展示期間は10月21日まで。最終日にはフライヤーデザイナー、オーガナイザー、レコード店スタッフ、クラブ関係者や印刷業者などを招いてフライヤーまきのポイントや入稿時の失敗談など、マニアックなお題のトークイベントも開催される。
フライヤーはコンピュファンクにて随時募集中。今日もマイフェイヴァリットを手にした誰かが、展示ボードに記憶の付箋を貼っているはずだ。
ぼくたちのフライヤー展
9/22(金)~10/21(土)
at Compufunk Records
OPEN 14:00〜23:30 定休日 月曜日
Tel:06-6314-6541
E-mail:info@compufunk.com
SNAAAAAP!
QUESTION
あなたが印象に残っているパーティーは?
綾子さん(33歳)会社員
印象に残っているパーティー:2009年12月26日『ZETTAI-MU』@名村造船所跡地
「音楽に詳しい友達に誘われて行った初めてのパーティーがコレです。クラブ感覚で薄着で行ったのでめちゃめちゃ寒かったのを覚えています。その当時はわからなかったけど、すごい人たちが集まってたんだなぁと音楽が好きになった今になって思います」
OGIさん(37歳)ミュージシャン・SAX奏者
印象に残っているパーティー:裸電球の夜
「1999年~2000年くらいに、自分がやってたパーティーです(持参のフライヤーはその後、イベントを別の人が引き継いだもの)。この時知り合った友人は今も音楽を続けている人が多いので。僕は当時別の楽器をやってたんですけど、その時好きだった女の子がステージに出てたサックス奏者を見て「かっこいい」と言ったのが、自分もサックスを始めたきっかけです(笑)」
maaaiさん(32歳)maaai happy medical herb
印象に残っているパーティー:FLOWER OF LIFE
「南港の三角公園やハイアットリージェンシーのカウントダウンパーティーが特に思い出に残ってます。そこからハマって山塚EYEの「eye 8 HOURS」(@大正sound channel)に行ったりして…。自分の好きな音と、それを好きな人ばっかりが集まる空間っていうのがいいですよね」
Report / Merry Hayama
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