2019.07.14 Sun
#Osaka
これぞ大正の大正解! 日がな一日、のんびり楽しい街歩き【カレー編】
最近、盛り上がりつつある大正の素敵スポットを、テーマ別にご紹介するこのシリーズ。第2回目は【カレー編】です。前回、大正といえば、沖縄料理の街…ってなイメージがあるのでは?と投げかけましたが、近頃はカレーの街、と言うちまってもいいぐらい、バラエティ豊かな味わいが楽しめるようになってます。ただし、どこも中毒性が高い点だけ要注意です!
インドやネパールで習いまくった、本場仕込みの人柄カレー
Yatara spice
カレー好きの人なら店名だけでピンとくるはず。2016年6月の開業時には、あの“間借りカレー”の名店がついに腰を据えたか!と、界わいをザワつかせた『ヤタラスパイス』。『究極のカレーAWARD』なる企画の関西版では、2016年に新店部門準グランプリ、2017年に創作スパイス部門グランプリを獲得した人気店だ。
7年ほど前、名店『ラクシュミ』のカレーにハマりすぎて週5で通っていた渡瀬大さんが、思い余って独学インザハウスでつくりだし、納得がいかんからと単身インドやらネパールやらへ凸。持ち前の社交性でめっこり3カ月間、現地の料理人たちに習いまくった成果が、今のバチボコうまい本場仕込みのカレーにつながった。
アメリカ村、上本町での間借りを経て、大正に根を下ろしたのは、気の合う『井尻珈琲焙煎所』が先に開業していたから。ありがとう井尻さん。なお、武者修業後も年イチで現地へ赴き、じゃんじゃんメリメリ進化中。行くごとに知り合いが増え、「次いつ来んねん」的圧をかけられつつ教えてもらってるんだそう。すげー才能。
現在は3種のインドカレーから選べるプレートと、ネパールの定食・ダルバートを週替わりで提供。カレーは日本人向けにちょっといじったりしてるけど、副菜は基本的に向こうで教わったレシピ通りだそう。取材日のカレーは、ポークマサラ、鶏せせりマサラ、ココナッツ鰤の3種。各プレートに豆カリー、アチャール、野菜のおかず3品、パパドンがついて1種¥900~、2種¥1200~だった。ナイスお値打ち。
ちなみに何がビックリって、この店名。100人いれば100人ともが、やたらスパイスを使ってるカレーなんだろうとお思いだろうが、「日本語3文字で覚えやすい単語に」という思いつきで命名されただけで意味はないそうな。なんならスパイスはやたらと使わないようにしてるんだとか。ぎゃふん。しかし少量で効果的にキメてくるあたりさすがっす。ともあれヤタラにウマイことは間違いなし。
ヤタラスパイス
大阪市大正区三軒家東1-2-5-2F
Tel:06-7502-5990
11:30~L.O.20:00
不定休
Instagram : @yatara_spice
優しいネパール人夫婦が、気前のいいナンカレーをお届け
サレガマ
大正駅から南へ徒歩2~3分。ディジュリドゥ専門店『アバロンスパイラル』のオーナーがお店の下、古民家の1Fにオープンさせたネパール&インド料理店。『サレガマ』は、インド音楽の “ドレミファ” にあたる名称。以前は同じ屋号でカフェだったところを、2011年10月から現在の形態に。関西大学前で長年、シェフを務めてきたネパール人のヘムさんが、奥さんのウマさんと一緒に切り盛りしている。
まずオススメなのが、リーズナブルで満足度爆高なインドカレーランチ¥700。チキンカレーか日替わりカレーかを選べ、甘くておいしいプレーンナンのおかわりが1枚無料なのもうれしい。炭火焼きチキン2種を加えたミックスグリルランチ¥900など、プレーンナンのついたメニューは同様におかわりできる。女子に大人気なのがチーズナンランチ¥1050。ボリュームたっぷりのナンの中からチーズがとろ~りと出てきてたまらない。
夜にはサモサやモモ(餃子のようなネパール料理)など、お酒が進む単品メニューもいっぱい。人気の品を集めたシェフおまかせセット¥1400~も飲み会にぴったりだ。ちなみに夜は、超イケメンの息子さんが手伝いにくることもあるのだとか。
店内のテーマはリサイクル。流木や廃材を使ってリフォームされていて、ほっこり落ち着く居心地のよさ。いつもニコニコ、ご夫婦の笑顔に癒されることも間違いなし!
サレガマ
大阪市大正区三軒家東1-20-19
Tel:06-6555-0239
11:30~L.O.14:30 / 17:00~L.O.22:00
火曜休
大阪移住を機に、札幌のパキスタンカリーを独自に伝承
タカブルカリー
2017年、大阪へ移住することになった、北海道出身の松浦昂信さん。家探し中に立ち寄った『井尻珈琲焙煎所』で紹介してもらったのが、不動産の仕事もしている『ホステルナガヤドオオサカ』のオーナーだった。無事に良い物件が見つかり、大正暮らしを始めるも、前々から「やってみたい」と感じていた自身のカレー熱は増すばかり。独学で極めた無水チキンカレーを『ナガヤド~』のイベントで披露してみたところ、予想以上の大好評! 2018年11月より間借りで営業することになったという。
ルーツは札幌で食べた『カラバト・カリー』のパキスタンカリー。その味に惚れ込んで試行錯誤を繰り返し、大阪で独自の進化を遂げさせた。水を全く使わず仕上げられたカレーの旨味凝縮度はハンパなく、ホロホロの繊維状になった鶏肉がグイグイと口内を魅了。オイリーながらもしつこさゼロで、バスマティライスとの相性もベストカップル賞だ。副菜とぐちゃぐちゃに混ぜながら食べるのもまた一興。…などと言うてる間もまた食べたくなってるから、不定期営業な間借り形態にまんまと翻弄されている。本名(昂信)に由来する店名通り、食すと激烈に昂ぶるカレーなのだ。
タカブルカリー
大阪市大正区三軒家西2-2-15
Tel:未設
12:00~14:30 / 18:00~21:30
不定期営業 ※SNSにて告知
Instagram : @takabull_curry
次回は大正の大正解!【ショッピング編】
お楽しみに!!
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