11名のクルーと気鋭の3組が繋ぐ
大阪発、良音のムーヴメント『MILESTONE』

大阪を拠点とするアーティスト・コレクティブ、soulflexによるレギュラーイベント「MILESTONE」が開催。これまで、ダンスパフォーマンスにフォーカスした構成や、海外アーティストの招聘など、開催ごとに軽やかにチャレンジを続けてきた本イベント。今回はクルーが見初めた３組の気鋭アーティストを仲間に、good musicのある夜を作る。

Photo / Hanako Kimura　Text / tsujimura

Soulflexメンバー自ら楽しげに店番をする物販スペースを通り抜け、カウンターでお酒を受け取るとすぐ奥にステージが。最初に会場を沸かせたのは、フレッシュな音楽性で注目を集める若手シンガーソングライターFLEUR。Soulflexの曲に影響されて制作した楽曲『シンクロニシティ』を披露した。「去年は客席にいました。だからこのイベントが最高なのは知ってます。」とクルーへのリスペクト溢れるステージングで、観衆の熱量を上げる。

左から：
しょう / バンドマン「ラスタファーライ」
澤田 / サラリーマン「もう飲み過ぎたわ！！」
アミ / パン屋「カジカジさいこぅ」
ひろあき /パン屋「Rab君シンバルください」

自らトラックメイクをこなすラッパー、THINK。彼のステージでは、メロウな選曲により会場のリラックスタイムに。日常の詩を歌う190cmの巨体を見上げながら揺れる人々。さらにフィーチャリングにdontsuji、未踏、MC太刀魚を次々とステージに上げ、feat三昧のパフォーマンス。

熱気渦巻く会場にジャジーな空気を持ち込んだのは、東京から駆けつけた気鋭ポップユニットshowmore。5月にリリースしたアルバムから『ユニットバス』、Charaのカバー曲『恋をした』などを歌い、時に力強く、時にゆるやかに震える歌声で艶のある空気を会場に残す。

ジョンリ / シンガー

「MILESTONE, バイブスも音楽と人もRESPECT! 今大阪一、日本一、いや世界一熱いイベント！」

３組のアーティストがそれぞれの方法で「MILESTONE」の空気を作り上げた頃、主役が登場。今宵の主役、Soulflexにはひとつの目論見が。個々人の活動も精力的ゆえ、これまでのライブでは各々のソロ曲も織り交ぜてオーディエンスを楽しませてきた。11名のクルーはこの夜、初めて「Soulflex」名義の楽曲のみのライブ構成をお披露目。

チームとしての音楽を意識した彼らのステージングは圧巻だった。全員の声と音が互いをフックアップし合うようにグルーブを生み、観衆の熱量も静かに引き上げられていく。この夜はじめて披露された6月の配信シングル「CityResort」のバンドサウンドには、手を挙げる人も、見惚れるように聞き入る人も。アガっているが、冷静でもある、そんな絶妙なバランスを4組がつなぐ、不思議な高揚感がNOONを埋め尽くす夜だった。

A soulflex joint MILESTONE
6/10（日）at CLUB NOON
LIVE：Soulflex / showmore / THINK / FLEUR
DJ：DJ Zentaro　art：Hitch
event photo：木村華子

CLUB NOON
大阪市北区中崎西3-3-8 JR京都線高架下
Tel：06-6373-4919

Soulflex New Single
｢City Resort」6/29（金）配信スタート

Soulflexの2018年連続配信プロジェクト第4弾となる新曲「City Resort」が6/29にリリース。バンドとしてのSoulflexを前面に打ち出したサウンドは、先日のイベント「MILESTONE」でも喝采を浴びた。

about Soulflex 
シンガー、ラッパー、ビートメイカー、インストゥルメンタリスト、フォトグラファー、ペインターから成るアーティストコレクティブ。Neo Soul,Hiphop等諸ジャンルの音楽や様々なカルチャーからの影響をベースとし、オルタナティブで自由なクリエイティビティを追求する。

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