｢只今、スキル習得中。才色兼備なWebディレクター」道久好子
Monday Morning Girl #30

#月曜女子

月曜、朝の女の子 30人目

道久好子 Yoshiko Dokyu

28歳　 Webディレクター

おはようございます。

「お昼はもう済まされましたか？森ノ宮に美味しい洋食屋さんがあるのでそこに向かいましょうか」という提案から大阪城公園を横断する散歩がはじまった。そもそも、なぜ城にいるのかというと「石とか好きなんですよ〜」という理由で指定されたからである。（※JO-TERRACEもできて憩いの場になったし、LIVEを見に良く来るし、夏の夜はこの辺りを走っているということもあるらしいが）

さて、今日の女の子はwebディレクターの好子ちゃん。のっけからの発言もキニナルその素顔を探ってみたい。

大阪大学卒業と高学歴な彼女、でも勉強していたのは外国語。webとはあまり接点ないような気がするのだけど…。「高校生のときからデザインや広告に興味はあったんです。でも進学校だったし、なかなか芸術方面に進路を振り切る勇気がなくて」と“フツウ”のキャンパスライフを送り始めた。しかし、デザインへの想いは募るばかり。独学でサークルのフライヤーを制作したりデザイン事務所でのバイトをしていくうちに、やっぱり本格的に学びたいと休学して武者修行に出ることにしたという。

そのとき出会ったのが現在勤めている、STARRYWORKS inc.

「『良いな』とか『すごいな』と思うサイトのクレジットを調べたていたら、あれもこれもこの会社がつくっていたということがわかって。本当はグラフィックの方に進もうとしていたのですが、ここでwebを学びたいと思いました」。

それから5年目。普段はwebディレクターとして画面に向き合っているが、たまに思いもよらない案件が降ってくるという。「この前は、シャボン玉を大量に吹き出すマシーンを作りました」。このように自分で手を動かしてつくる、木工やはんだ付けの作業をすることも。

MIRAIZAの風情ある石の外観もいい感じらしい

めまぐるしく世界や作業が変わるって大変じゃないのかな？と思ったけどいろんなことにチャレンジできるのは楽しいのだと言う。

「わたし、おじいちゃんになりたいんです（笑）自宅にアトリエを持っていてダイニングテーブルとか孫のために勉強机とかつくってくれるんですよ。しかもクオリティも高くて。うちの社長もそう、いろんなことをすぐにものにしてしまう。わたしも何が起こっても生きていけるようにあらゆるスキルを手に入れなければ」。まさかのサバイバルな話でした。

猫も大好き、玄人の歩みで近づいていく。でも「飼うなら犬」。

昨年はディレクター業務の傍、実際に仕事としてプログラムを書くことに挑戦した。「知識がないと何かがあったときに解決策を提案できない、その無力さを感じていて。webディレクターって思いやりの塊なんです。作業者、クライアント、ユーザーそれぞれの気持ちに立って考えてみることが大事。なので、プログラマに作業をお願いするときにもどれくらい工数がかかるのかとかちゃんと知っておきたいなと」。

プライベートでも同様、スキルを手に入れることに努めている。「仕事では画面に触れることが多いので、画面の外のリアルなものにも触れたくなります」。住まいの近くにホームセンターがあるため、木材を買ってきて下駄箱や本棚を自分でDIYしたという。

あらゆることを自分でできるようになりたいと言うその横顔からは、もうすでに地球に何が起こってもやっていけそうな気丈さを感じたけれど、実はそうではないと言う好子ちゃん。「末っ子だし、しっかりなんてことはないんです。『出来るよ』って言われたらその気になるように、自分にはない要素をインストールするみたいな、そのキャラを楽しんで、好きになってしまえばものにできるんです」。飄々と笑っているけれど、きっと彼女は何にでもなれるという特別な魔法が使えるのだろう。