2018.01.08 Mon
#Osaka
「涼しい表情とは裏腹にエネルギッシュ。プロダクトデザイナー」
大崎温子 Monday Morning Girl #29
月曜、朝の女の子 29人目
大崎温子 Atsuko Osaki
24歳 プロダクトデザイナー
おはようございます。
今日の女の子はプロダクトデザイナーをしている温子ちゃん。家電や雑貨、食器など立体的な製品を手がけるデザイナーである。そして、今回は仕事場である事務所にまにでお邪魔して日々の様子も覗いてみました。
ディスプレイの上にいる鳥は「ペット」。よくにぎにぎしている。
「昔からものづくりが好きだったんです」。これまで、ガラスも革も陶芸もありとあらゆるものに触れてきた。中でも手芸は幼稚園の頃から独学で続けている。その成果が卒業制作でつくったこちらの積み木。積み木という全世界で共通した普遍的なもののデザインに挑戦してみたかったのだと言う。岩に見えるが、布の中に砂が詰められているそうだ。
Photo / Tadahiro Yamamoto
「学校の有志でミラノサローネ(世界最大級の家具の見本市)に出展した際に、堺にある『藤谷商店』という家具屋さんの目に留めていただいて。今でもこの積み木は店頭に置いてもらってます!」。奇しくも温子ちゃんは堺出身。はるばるイタリア・ミラノの地でそんな縁が生まれるとはなんというミラクル。
「自分でつくったものを自分で使うことが好きでした」という幼少期から芽生えたものづくりへの熱は冷めることなく、美術系の高校そして大学での学びを経て念願のプロダクトデザイナーに。「自分でつくったものが製品として世の中に流通して、いろんな人に使ってもらえるということが嬉しいです」。
このアメニティの歯ブラシのパッケージもデザインしたそう。
では、製品は一体どんな過程を経て生まれているのだろうか。
「クライアントから依頼をもらって最初に行う、そして一番重要なことはリサーチです」。世の中にどんなものがあるのか、どんな構造で組み上がっているのか時には解体してみたり、その製品に関して専門的なところまで理解を深めてからやっとデザインに入る。「知識が増えるのは楽しいんですけど、審美眼が鍛えられすぎて気軽にモノが買えなくなりました。これでこの値段? みたいな」と苦笑い。
案件はだいたい発売の1年〜1年半前から動き始める。現在、来年の秋に向けて家電を任されているということで奮闘しつつもとても楽しそう。「家電のデザインをすることを目標にしていたので、早くお店に並んでいるところが見たいです」。
実は、彼女にはデザイナーの他にもう一つの顔がある。カラーガード(マーチングバンドでフラッグなどのアイテムを持ってダンスをするパートのこと)のコーチをしていて、2校の小・中学校を受け持ち、ショーの演出構成、振り付け指導等を行なっている。「デザイナーの仕事はデスクワーク中心なので、休日にこうやって体を動かすことでいいバランスが取れてるんです」。何も予定のないお休みの日も家にいるなんてことはないと、アクティブな一面もある。そんな、全然ジャンルの異なる二つの顔で活躍する彼女の将来がめちゃくちゃ楽しみだ。
では、今日もがんばっていきましょう。
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