2017.09.09 Sat
#Hyogo
思い立ったら吉日。関西ミュージアム案内
~嗚呼みずみずしき、西宮市貝類館~
ポスターで見かけた“あの”展覧会を観に行くのもいいけれど、期間を問わずいつでも別世界を楽しめる。それもまた、ミュージアムの良さ。
今回は、ちょっとマニアックなこちらにやってきました。
安藤忠雄設計のモダンな建物を進んでいくと…
さっきまでの攻撃的な日差しも
ヒステリックな蝉たちの声も
びっしょりの背中も
一瞬にして消え去ってしまう、みずみずしき貝の世界…。
それが、西宮市貝類館です。
さて、ここ貝類館は、「貝殻」をただ集めただけではありません。
貝類=軟体動物を研究する、日本貝類学のアーカイヴ。貝類学に特化した公立の博物館は全国でも3つしかなく、特に、日本貝類学の礎を築いた黒田徳米博士の学術資料を核とするここは、とても貴重なミュージアムなのです。
太平洋、大西洋、などエリアに分類した展示や、海、淡水、陸などすみかで分類した展示も。地元・西宮浜の貝から世界の貝まで、貝視点で暮らしを想像しながら見比べてみてもおもしろい。
セネガル、和歌山、タイのプーケット。貝で楽しむ世界旅行。
黒田徳米博士。淡路島福良出身。奇しくも筆者と同じ
日本の貝はなんとも上品でキレイ。貝殻を用いた万華鏡もあります。
人が座れそうな大きな貝から、顕微鏡を使わないと見えないミクロな貝まで!!
写真撮影OK、ケース外に展示された貝は触ってOK。体感しながら楽しめます。
こちらは学芸員さんイチオシのちょっと珍しいカタチの貝。もちろん、貝殻だけにあらず。ちゃんと住人ありの生きた貝もいます。
こちらは今見られるのが珍しくなった、生きた化石ことオウムガイ。拡大にて失礼します。
「貝と人のくらし」コーナーには、現代でもおなじみのアクセサリーや雑貨から、古代で使われた貝合わせという優雅な遊びまで紹介。
こ、これは…!!
さ、さかなクン来館していました。
中庭には海洋冒険家、堀江謙一さんのマーメイド号が。
この貝類館、ミュージアムショップはないのですが、カウンターにこんなおみやげが(もちろん、無料!)
さて、いかがだったでしょうか? 貝の世界。
貝も、人間と同じく生きものなので、色や形、大きさも、ぜんぶ違う。そう思うと、ひとつひとつにロマンを感じずにいられません…。
ちなみに、周辺は静かなヨットハーバーがあります。
デートしたい人、
子どもたちを連れて行きたい人、
貝になりたい人、
貝たちの営みに思いを馳せて、ひんやり涼んでいきませんか?
Report / wj
西宮市貝類館 ニシノミヤシカイルイカン
兵庫県西宮市西宮浜4-13-4
Tel : 0798-33-4888
10:00~17:00 水曜休館(8/31までは無休)
入館料 一般(高校生以上)¥200、小・中学生¥100、幼児無料
http://shellmuseum.jp/shell_db
☆ワークショップやセミナーも充実。
8月12日(土)シェルストラップを作ろう!
8月19日(土)貝のドアプレートを作ろう!
8月26日(土)学芸員によるセミナー「さまざまな甲殻類」など
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