2018.07.23 Mon
#Kyoto
「夢とひらめきでできた、センス溢れる世界について」
長村マリン Monday Morning Girl #43
月曜、朝の女の子 43人目
長村 マリン Marin Osamura
グラフィックデザイナー
おはようございます。
今日の女の子は、京都・五条のデザイン事務所『SANOWATARU DESIGN OFFICE KYOTO』で働くマリンちゃん。小さい頃から夢だったグラフィックデザイナーになってちょうど1年、どんな感じ?
「楽しいです!! クライアントさんも飲みに来てくれるお客さんも、みんな良い人たちばかり。周りに恵まれてます」。“飲みに来てくれる…?” なんとこちらの事務所、不定期で土曜夜に居酒屋『iroiro』に変身。普段はデスクワークをしているスタッフがキッチンに立って調理や接客をし、マリンちゃんの担当はクレープなのだそう。「大学生のときクレープ屋さんでバイトしてたことが、まさか役に立つとは(笑)」
さらに、もうひとつ変わっていることがある。始業時間が13時と遅いのだ。デザイナーさんって深夜までガチガチに働いてるイメージがあったけど、終業はだいたい21時。遅くとも22時には帰るのだという。「代表が飲みに行くことが好きなので、20時くらいには事務所を出て一緒にごはんに行くことも多いです。『だらだらやっていても、できるものではない』って」。
このお昼からのゆったり出勤スタイルは、「夜型人間です。夜にならないと動けない!」という彼女にはぴったりみたい。家に帰ってからの時間を個人ワークに当てる日も少なくはないのだそう。実は、マリンちゃんは大学3年生の冬に「コレや!!」と思い立って以来、コラージュアートを作り続けていて、作品をまとめたZINEは『Here is ZINE tokyo』の公募にて2年連続入賞している実力派。
「ひらめいたら、パッとできちゃいます。かかっても1ページ3時間とか、1冊をつくるのに1ヶ月くらいかな」(Photo_Masuhiro Machida)
「グラフィックデザインの仕事と、作品づくりって近いようでちょっと違うんです。後者は芸術寄り。個人ワークで得たものを、もっとデザインに活かせるようになれば良いな。目標はもっと有名になること。作品をもっと外に出していきたいと思っています」。
そもそも、マリンちゃんがグラフィックデザイナーになりたいと思うようになったきっかけは、小学生のときに見た映画『ハリーポッター』から。「あの世界観って、グラフィックデザイナーたったふたりでつくってるんですよ。本の中で描かれている言葉から想像して、カタチにするって素敵だな〜ってずっと憧れていました」。だから、美大の卒業制作では〈世の中にないものをつくりたい〉〈人が夢見ているモノをカタチにする〉という想いをありったけ詰め込んで、空想の商品を売る一軒のお店をつくりあげた。
お店の外観や内装、商品のひとつ一つにこだわりがつまっている
「在学中に就職活動は、しなかったんですよね(笑)」。ずっと夢見ていたことの第一歩、その集大成を妥協したくなかった。「就職は…なんとかなるやろ…」と、ひたすら卒制に打ち込んだそうだ。そして、卒業してからも腐らなかったのがマリンちゃんのすごいところ。就職活動のかたわら、個人ワークである制作に励みコンペにも挑戦。卒業から4ヶ月のインターバルを経て去年の7月にいまの事務所に就職した。
ほんわりとして雰囲気と裏腹に、やりたいことに忠実に向き合ってデザインとアートのふたつの軸で活躍している彼女。極めたその先には、どんな世界をつくりあげるのだろうか? 若い感性の伸び代にワクワクする。
それでは、今日もがんばっていきましょう。
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