日本人の美意識を再確認する極上空間
『京都岡崎 蔦屋書店』

平安神宮と京都市美術館に囲まれた岡崎の地に、今年1月にオープンした関西で2店舗目となる『蔦屋書店』。ル・コルビュジエに師事した近代建築の巨匠・前川國男氏が1960年に建設した旧京都会館をリノベーション。歴史と文化が交錯するロケーションを活かし、空間すべてに京都らしさを凝縮する。

エントランスには箔画作家の野口拓郎氏に依頼した現代アートが出迎えてくれ、奥に進むと現れるアート・日本の暮らし・オン ジャパンといった3セクションに合わせて本のコレクションを陳列。絨毯に縁起が良いとされる亀甲紋を落とし込んだり、本来は京町屋の壁に使われる天然ウッドを床に敷き詰めたり、約400年の歴史を持つ唐紙屋「唐長」の照明が光を灯したりと、伝統を重んじたしつらえが随所に。

京都を中心とした工芸品を展開する『クラフト・雑貨』、日本のモノ作りにフォーカスする『ギャラリー“EN”』も通して、日本人の確かな美意識が再確認できる場所だ。

日本人が古くから大切にしてきた“縁”からネームングされたギャラリー“EN”。京都にまつわる書籍のほか、クラフト雑貨や伝統工芸も紹介。職人と訪客を繋ぐ場所になっている

京都岡崎 蔦屋書店

京都市左京区岡崎最勝寺町13

ロームシアター京都パークプラザ1F

Tel : 075-754-0008

8:00〜22:00　不定休

real.tsite.jp/kyoto-okazaki/

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