2016.06.19 Sun
#Hyogo

手にして初めて感じる木の息づかいを篠山で
『居七十七』
漆器や工芸品などを製作する木工職人、野澤裕樹さん夫妻によるショップ『居七十七』。2011年より篠山市の古民家で営業していたが、このたび山と田、小川がのぞめる、前と同じく自然豊かな地へ。山と空のコントラストが美しい、まっすぐ伸びた細道にある築50年の古民家を自らの手でリビルドし、工房とショップに、喫茶スペース、さらに裏には自宅までを同じ敷地内に構える。
外に向かって広がる木目が美しいけやきに漆を刷り込んだ、御味噌汁椀¥6500
軽くて高い強度をもつタモ材を使用。小物入れに使いたいフタ付きの2段木箱(参考商品)
ポプラの木肌を活かした漆染めのボウル。11cm ¥2400、16cm ¥3200 24cm ¥5500
天板にオーク、パーツにタモやメイプルを使用。ウレタンでツヤを出したサイドテーブル¥65000
「仕事とプライベートは別のほうがいいと言う人は多いけれど、自分は暮らしと仕事が密接なほうがしっくりくる。都会に住んでいたらそうはいかないと思うけど、自分たちが望んでいたスタイルがこれだったんです」と笑いながら野澤さん。今回、移転作業中の取材だったため、箱からぎっしり詰まった木の器やテーブルなどの品を出してもらったが、まるで生きているかのような木肌や木目、なめらかな色味、美しい飾り彫り、そして持ったときに初めて感じるなんとも言えない温もりと、手との馴染み。野澤さんの人柄とリンクするような丁寧な仕事ぶりが垣間見えた。
茶椀やボウルなどの美しい漆器たち。木肌、木目を素材のまま活かし、まるで木が呼吸しているかのよう。野澤さんの丁寧な仕事と愛が溢れている。
あっさりした木目はそのままに、支柱に美しい飾り彫りを施した飾り台¥30000
アンティークのラウンドテーブルをモチーフにリサイズした卓上コンポート¥24000
木地づくりから漆塗りまで、すべての工程を野澤さんが行う。そんな愛が詰まった木の茶椀にご飯をよそうだけで、なんとなくちょっとした幸せが感じられるだろう。6/11より営業再開中、当面の間は日曜・月曜の週2日の営業とのこと。
居七十七 イナトナ
兵庫県篠山市大山上517
Tel : 079-506-0343
営業:日曜日・月曜日のみ 12:00〜17:00
※当面の間、週2日の営業
poncrafts.com
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