2017.11.25 Sat
#Osaka
もうタイムスリップ?
十三にある超昭和レトロなBAR潜入レポート!
超昭和レトロなバー「BARのむら」が十三にある。しかもラーメンが食べれる? らしい。そして営業時間も9時~翌朝5時って長! そんな話聞いたらどうしても気になってしまったので、十三のBARのむらに訪れてみた。十三の商店街を抜けて右にある古い長屋が「BARのむら」。一応、暖簾がかけられているが真っ白なので一見わからない。外に音が漏れないようにしているという2重扉をガラリと中を開けると、めっちゃ昭和な空間だ。
店主は笑顔が素敵な野村治彦さん♪ って店の名前のまんまやん! 野村君はもともと、十三で長年レゲエバーをしていて、レゲエ界に詳しいんだとか。え!? そうなの? 聞くと有名なあんな人とかこんな人とか自分でイベント企画したりもするようで、かなり顔が広い。レゲエ好きな人なら絶対、盛り上がるだろう。
というよりも、普段はレゲエ好きなお客さんが多いんだそうだが、店内にかけられているのは歌謡曲。「レゲエかけても店の雰囲気と合わないんですよ」と野村君。うーん、そうだろうなあ。内装は全部自分でやったというから、いかに昭和を愛していることが分かるが、「世代なんです」と野村さん。若く見えるけど一体いくつなんだ!? と、はたまた疑問が浮かび上がる。
元々、薬局だったという店内。当時使われていたショーケースをそのままカウンターにした。ケース内は野村くんが集めた昭和レトログッズが並べられる。よくよく見れば太陽の塔に福助、ノベルティグッズと懐かしいものばかり。角に設置されたテレビは大阪・平野を舞台に戦後直後の日本の激動時代を描いている映像が流される。場面の一つ一つが驚くほど店内の内装とマッチしているからびっくり。
そうそう、今回の目玉はもちろんラーメン。ずるずる、スープをゴクン。こっこれは! 見た目は醤油、さっぱり系かと思いきや何とも言えない懐かしさと中華そばのような味が確立され、うまい!
若干、甘さがあり、お酒を飲んだ時ならさらにその味が引き立つだろう。濃厚さではなく、さっぱりしているけれど懐かしい、独自の絶品ラーメンに仕上がっている。 それが「これ」という名前900円。「これ」って!! ちなみに本当にただのラーメン「それ」もあるけれど、別にこだわっていないので「これ」のがおススメなんだとか。ってそこそんな風に言う!?
懐かしい味のラーメン「これ」900円、冷たい飲み物を注ぐと色が変わるハットリくんグラスに入ったソーダもいただいた
子供たち二人がラーメンをすする写真の裏にはなぜかはだしのゲン全巻。その理由は 「やっぱり絶対に戦争を繰り返してはいけないし、大人になって読んで改めて、戦争の悲惨さだけでなく、ゲンが逞しく生きるのを見て、この漫画は子供たちに伝えていかないといけない作品だと思ったんです」とラーメン以上に熱く芯のある言葉。
子供たちがラーメンをすするその隣にはだしのゲン、後世に伝えていかなければならない漫画だそう
BARのむらは近所ではちょっと変わったお店らしいが、野村くんの人柄にファンも知名度もうなぎ上りなんだそう。
見た目も、性格もちょう優しい野村君
とにかく独特、でも昭和な雰囲気のあるBARのむら。昭和レトロ、ハードボイルド、絶品ラーメン、魅力はいっぱいだが何より独特な雰囲気のノムラくんといろいろ語り合えば、熱い何かが生まれそう。
Report / Yukako Okada
BARのむら
大阪市淀川区十三元今里2-20-16
21:00〜深夜5:00
Tel:090-1912-8615 日曜休
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