2017.01.06 Fri
#Osaka
老舗和菓子LOVE!
大阪クラシックなお土産#4 創業1532年
『本家小嶋』の芥子餅
千利休も愛した
堺名産を470年以上継ぐ元祖
室町時代の天文元(1532)年に創業。阪堺線の宿院停留場すぐ、千利休の屋敷跡近くの住宅街にひっそり佇む小さな老舗だ。現当主で20代目。創業時から続く芥子(けし)餅は、南蛮貿易によってインドから日本に入ってきた芥子の実が、古くから異国との交易が盛んだった堺にも伝わり、ここから生みだされた。利休が好んだことで広まり、名菓と称賛されるようになったという。
丹念に練り上げたこし餡を、きめ細やかな餅皮で包み、炒った上質な芥子の実をまぶしてある。穏やかな利休居士の描かれた包み紙は、夏目漱石『吾輩は猫である』の挿絵でも有名な洋画家・中村不折によるもの。さらに掛け紙には、堺の浜の美しい風景画が。小ぶりの餅には極小の実がびっしり。芥子の香ばしさと舌触りが斬新で、ふわりと甘いこし餡と餅が絡み合う美味に心底感激する。
作り方はまさに伝統の秘法だそうだが、全工程が手づくりで添加物は不使用。「素材を絶対的に生かす」ことが根本にあるのは間違いない。
小さな看板と素朴なのれんが掛かる、うっかり見落としそうな質素な店構え。中も店先は小さな陳列ケースがある程度で、奥に作業場が続く
芥子餅は1個¥135。贈答用の紙箱は6個入り¥960から。これまた抜群に美味なニッキ1個¥135とも自由に組み合わせられる。そして紙袋には、しっかりと利休さんの絵が…
本家小嶋
堺市堺区大町西1-2-21
Tel:072-232-1876
9:00〜17:00(なくなり次第、閉店)
月曜休
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