2017.01.02 Mon
#Osaka
老舗和菓子LOVE!
大阪クラシックなお土産#2 創業1624年
『御菓子司 髙岡福信』の酒饅頭
浪花最古の和菓子屋が
10代にわたり継承する味
かつて大阪城内で豊臣秀吉公の点心を用意する御膳番として仕えていた初代が、寛永元(1624)年に創業。京都御所への通行手形を持ち、中之島周辺の武家屋敷御用達でもあったという由緒ある老舗で、大阪市内で最も古い歴史を誇る。現在で17代目。店内に並ぶ菓子は素朴ながらも、昔ながらの製法で伝統の味を守っている。
名物の酒饅頭も浪花最古。7代目の頃、1700年代から伝わる。原料に餅米と糀(こうじ)を使う本式のもので、すべて手作り。小麦粉に混ぜ、発酵によって膨らませた生地で餡を包んで蒸している。店頭に並ぶまでに2週間もかかる手間ひま。酒や酒粕を混ぜて作るものとは違い、ほんのりとした糀の甘酸っぱい香りが漂い、ほんわりもちっとした食感。備中大納言小豆で丁寧に仕上げられた自家製餡の上品な甘さと相まって幸せになれる。冷めたものは蒸したり焼いたり、サラダ油で揚げてもおいしい。遠方からわざわざ訪ねてくる客が多いのも伝承の技があってこそ。
酒饅頭1個¥200。気温が26℃を下回らなければ作れず、毎年10月から5月頃にかけて限定販売。ほかほかの状態で食べるといっそう香り高い
北船場のオフィス街の一角で静かに異彩を放つ老舗。創業した寛永元年にちなみ、寛永通宝をあしらった看板が目印になっている
日本初の商品券とも言われる江戸時代の「菓子切手」について書かれた古書。当時の所在地名から酒饅頭は「舟町饅頭」の名で売られていた
御菓子司 髙岡福信
大阪市中央区道修町4-5-23
Tel:06-6231-4753
9:30~19:30 日曜・祝日・土曜不定休
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