2019.06.24 Mon
#Kansai
25歳の目線で紐解く、最新号のカジカジ
【後編】
リニューアルしたカジカジ最新号は「Youth」大特集。
大阪で活動する若者に焦点を当てた企画を
25歳世代はどう見た?
健人:おれはダントツでこれやわ。
柊:あー(頷く)
-P60~65「FEVER」神戸のスケーター・ヤングガンに密着したページですね。
BEN:いいよね。僕も出勤の時スケボー使ってるんで。
-今回このインタビュー写真を撮ってるカメラマンYoshimoto Masahiroさんが担当したページで、Yoshimotoさん自身もスケーターなんです。
BEN:ですよね。さっきスケボー拝見して。
りょー:カジカジぽくなさすぎて。
健人:けどカジカジみたいな、このページめっちゃ良いよな。
カジカジ6月号 P62-63 FEVER
Uneri:ぼくは「U23」ってページが好きです。
-23歳以下のショップスタッフ26人を紹介するスナップ企画。
健人:こういうの自分たちの世代でも見たかったな。
柊:そやね悔しいねそこは。23の時に出たかった(笑)
だーまえ:ぼくは「NX AGE」ですね。
-スポーツ選手、トランポリン、ダンサーなどアスリートの世界で活躍する人たちをモデルに起用したスタイリングページです。
だーまえ:いつも服とか美容師さんが多いので新鮮でした。しかも全員めっちゃ若いし。
BEN:確かに。このページ読んで年齢見たらほとんど十代でビビった。俺がめっちゃかっこいいと思ったのはコラージュアーティストさん。
-大阪を拠点に活動するKEIGO INAMOTOさんですね。
健人:この人もええよな。
BEN:僕アートが好きで。こう言うと、オシャレぶってる感あるんですが、美術館とかよく回るんですよ。80~90年代の現代美術に興味があって、コラージュとかできる人はシンプルにかっこいいと思います。
健人:この前、展示会行った。同じ年やねん。
-KEIGO INAMOTOさんは中津のセレクトショップIMA:ZINEと牧田耕平さんの新ブランド「tion」のファーストビジュアルルックを担当されています。
BEN:自分でゼロから一を作り出せる人はシンプルに尊敬するっていうのがあります。僕はどっちかっていうとありものを組み立てる感じなので。
-アプローチの仕方が異なる。
BEN:全く違う作り方なので。めちゃくちゃ凄いと思いますね。
健人:IMA:ZINEといえば、このページもめちゃ良かったです。
-IMA:ZINEディレクター谷さんのインタビュー。
健人:文章中に出てくるブランドが全部ロゴになってて。ラインナップが一目でわかって面白かったです。
-りょーさんは?
りょー:最初のフィッシングしてる女の子ですね。
健人:釣りガール。
りょー:イケ過ぎやろうと思って、これやばくないですか? 写真も綺麗し。こんなに釣りをガチでやってるのおかしいやろって。
BEN:これスタイリングは?
-Shihoさんってスタイリストです。カジカジ育ちで、COMEPASSでライターもされています。
BEN:女性の方なんですね。
りょー:ギアとかアウトドアものって流行ってるけど、ガチでやってる人はそんなにいないと思うんですよ。でもこのモデルさんはバシっと小物がハマってて。スタイリングなのか、それともご自身のカルチャーなのか…。
-それ、本当にモデルの女の子が釣りガールなんですよ。竿に「リカスペシャル」て書かれてます。
BEN:モノホン!
りょー:そうなんですね。今知って余計にびっくりしたって感じです。笑
柊:僕も釣りガールで、このページが好きですね(P20.21を開ける)
P20-21 HIT!!!!!
-見開きで、映画のフィルムみたいに連続写真が4枚並んでます。
柊:これ普通なら一枚をバンと使うのかなとか思うんでが、4枚並んでて、めっちゃリアルになってる。
-人物が少しづつ動くので映像的に見えますね。
柊:お洒落な服を着たら良いってもんじゃないじゃないですか。服って日常にあってなんぼやと僕は思うし。それが伝わるというか。
-ちなみに、このページのカメラマンはHirai Shunsakuさんって名古屋の方で。彼もみなさんと同じ25歳なんですよ。
健人:同じ歳なんや。
柊:僕も撮ってもらったことあるんですが、そこにあったガラスを使って反射させたりとか。
BEN:即興で工夫される感じですよね。
柊:かっこいい。
-みなさんは25歳。ちょうど生まれた頃に日本の雑誌文化は最盛期を迎え、現在はデジタルへ移行しようとしていますが、紙の本について思うことはありますか?
BEN:まず買う?
一同:買う。
BEN:ほう。
健人:コレクションしたいしな。
柊:雑誌は買う。
BEN:俺はどうやろ。気になった奴はって感じかな。本屋さんも行くし。
健人:まぁ、でも立ち読みが多いな。
BEN:雑誌以外は買ったりする? 例えばアートブックとか作品集とか。
健人:写真集とかはたまに。
BEN:意外に買うんやな。同世代とかお客さんに訊いたら、ほぼ買わんていうから。
-それはどうして?
BEN:画像だけ見るならインスタグラムとかピンタレストで事足りるじゃないですか。
-昔、雑誌が果たしてた役割をSNSが担うようになった。
BEN:だからみんな買わないと思ってたんですが。こうやって偏った6人で見たら買う人が多いんやなって感じますよね。
健人:レアやと思うで多分。
BEN:カジカジ以外やったら何を買う?
健人:Ollieとか。EYESCREAMとか。
りょー:俺はPERK買う。
Uneri:STREETとか。TUNEの。
BEN:スナップな。
Uneri:たまに出る分厚いやつ。三千円くらいする。
りょー:経費で買ったな。
Uneri:スナップ誌が好き。
だーまえ:昔の雑誌買います。Boonとか。
一同:あー。
-いつ頃の?
だーまえ:98~99年とか。前に買ったのがそこらへんのものでした。
-どのへんが面白かったですか?
だーまえ:スニーカーの広告だけでグッときますね。
BEN:わかる。アガるよな。当時何年かしかなかったブランドの広告とか、おーってなる。
だーまえ:FRUiTSとかも借りて見たり。
Uneri:いいよね。
だーまえ:それもスナップですね。やっぱり見てて楽しい。
BEN:当時の空気感が出てるし。
だーまえ:カジカジもやっぱスタコレが好きやし。
BEN:リアルよね。作り物感がない。
だーまえ:スナップ雑誌から。この人のこれ真似しようかなとか。
一同:あるある。
Uneri:明日着る服決まるね。
健人:カジカジのスタコレがそれやった。
柊:俺もそう。
りょー:ネットやったらFASHIONSNAP.COMとかも。
BEN:ネット媒体にスナップ撮られたいが為にアメ村を歩いてる子もいてるよね。
りょー:へーそうなんや。
柊:僕らって狭間なんですよね。服にのめり込んだ時はSNSがなかったから、正直好きになれない所もありまして。
-どういうところが?
柊:手軽やから流行ってるんかなと思っちゃうんです。SNSは簡単に見れるからみんな使ってる。でも、ほんまに面白いことって載ってないんちゃうかとか。ひねくれてる。
BEN:自分も服にハマったんはSNSじゃないな。
健人:世代的にそうなんかな。
柊:服屋さんの人に教えて貰うのがすごい好きやった。
BEN:いかにスタッフと仲良くなるかみたいな。
一同:笑
BEN:行きつけの店になって、その人と喋るみたいな。
健人:BEAMSの店員さんを見に行くだけとかあった。
BEN:めっちゃわかるわ。笑
だーまえ:街で見かけたカッコいい人が雑誌に載ってたり。
Uneri:販売員の人がスタコレに出てたり。
りょー:そのショップ行くもんな。
BEN:それが働き始めたタイミングでSNS流行ってバッコーンみたいな。
柊:うん。
BEN:服が好きになるキッカケっところで考えると、僕たちは雑誌とか人になるんかなとは思います。それこそ先輩だったり。
柊:検索じゃなくて、実物を見るのが楽しくて。行ってみないと、わからんのが良かった。今は、自分もインスタに上げてますけど。なんか、まあ難しいとこですね。
りょー:SNSでわかったつもりになるもんな。
柊:会うのが醍醐味やったから。
Uneri:足で稼がないとね。
柊:そうそう
BEN:お店来るお客さんも「インスタいつも見てます」みたいなん多いよね。
柊:それ言われてもなー。おれは見てないし。
一同:笑
柊:初めて会ったわけやし。「はじめまして」でお互いゼロからスタートするとこを「見てます」て言われたら、返せるものがないというか。
-初対面のお客さんのこと、わからないですもんね。
柊:そうなんですよね。「ありがとうございます」しか言われへんから。「スタイリングいけてますね」とかだと嬉しいんですが。
BEN:ストーリーを話せるもんね。こういう考えで作りましたみたいな。だから俺は「何を見てくれました?」って質問する。
Uneri:それもあるね。
BEN:何が来店のきっかけになったかは気になるので。
りょー:いいな。ショップは。
BEN:「この人に切ってもらいたい」ってサロンに来る人はおらんの?
りょー:SNS通じて紹介してもらったら「あ、そんなに怖くないんですね」って、絶対言われますね。どんなイメージ持ってるねんて。笑
柊:得体がしれんほうが面白いってこといっぱいあったんやけどね。SNS見て、こんな人っぽいし会うのやめとこうとか、こういうスタイリングがメインなんかとか。いろいろ思われるんやろなとかは考える。
健人:そやね。
柊:逆に入り口が狭くなってしまってるよね。
BEN:写真だけで固定観念が決まっちゃうんで。こういう提案もできんのにってところはある。
柊:ひとまず来てやって感じ。
BEN:それめっちゃ、わかる。買う買わないは別で、着て欲しいくらいの気持ちでいるんですよ。publicは新品で、値段も結構高いから、緊張してるお客さんも多い。そう思うと、せっかく僕がいてるから、同世代の人には気軽に試着だけでもって思うんですけどね
健人:タダやしな。
柊:ほんまにそう。
BEN:服なんか見るだけやったらインスタで出来るし。着用しないとわからないことがいっぱいあると思うので。
健人:着てテンションが上がるもんな。俺IMA:ZINEで全商品試着したわ。
一同:笑
BEN:それはお前迷惑や! 営業妨害。笑
-最後に、25周年を迎えたカジカジに一言お願いします。
柊:シンボル的なところがあるから、無くならなければ俺はもうそれ以上嬉しいことはありません。あり続けて欲しいよな?
一同:そやね
柊:是非一緒に80歳まで!
-僕、その時カジカジで働いてたらアポ入れたかどうかもわからなくなってそう。笑
写真:吉本真大 進行・文:森田哲読
構成:高松 直(カジカジ編集長)
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