2018.05.27 Sun
#Osaka
大阪古着の雄『グリズリー』を解剖
いまを捉えた古着とパーソナリティ。
いまや大阪のみならず、全国にもその名を轟かせる『グリズリー』。2013年のオープンから5年足らずで計5店舗を展開している大阪の古着の代名詞だ。その足跡を辿ると、2013年、南船場に本店をオープン。当初はデニムをはじめとしたワーク、ミリタリーのヴィンテージがラインナップする、いわゆる“オーセンティックな古着屋”であった。2016年には、アメリカ村に進出。本店と比べるとレギュラー色が濃く、レディースも豊富に展開。
一昨年夏にはアメ村店とほぼ同じ内容で京都店をオープン。昨年の秋には本店を堀江に移転するとともに、アメ村にはリサイクル業態の『シスコ』。さらに、難波にはヴィンテージを買取&販売する『ラックス バイ グリズリー』が誕生するなど、まさに爆速で古着街道を突っ走る、いま最も注目が集まる古着屋と言っていいだろう。
何を思い、何を表現したくていまの形態となったのか。オーナーの小路さんは、オープン当初からいまに至るまでに心境の変化があったからだと言う。
「当初は、自分のスタンスで長く続けられたらいいな、くらいにしか思っていませんでした。古着屋っていいヴィンテージをどれだけ置いてるかがカッコいいかどうかの基準になってるところがあって。買い付けでアメリカに行っても、いい物がピックできるか、不安やプレッシャーを感じたこともありました。でも、いまの時代性を考えたときに、それを求めてる人ってどれだけいるんかなって。昔みたいにアメリカのヴィンテージじゃないとダメっていう考えはどんどん薄れてきてる。だったらアメリカ製でもメキシコ製でもチャイナ製でも、お客さんが求めてるものを提案して満足してもらえる店のほうがカッコいい。それからはヴィンテージ的価値のあるものを優先するより、いまの空気感にあうような服をより多くピックしています」
「ヴィンテージ」、「レギュラー」というワードが重要視されていたのも今は昔。80〜90年代に作られた面白いデザインだったり、比較的手が出やすい価格帯のもの。そんな新しい古着の価値観に合わせた商品ラインナップを、さらに魅力的に提案することも重要だと言う。
「アメリカ買い付けしているとやっぱりどこも似たり寄ったりな商品構成になる。僕だったら1000円高くても仲のいい人だったり、良くしてくれる人から買いたいと思うんです。アイテムをより良く見せてくれる、提案できるスタッフがいるほうがお客さんも楽しいはず」。
古着屋と言えど、その構成はセレクトショップと同じ。服好きの僕たちにとっては、新たな発見とスタッフとのコミュニケーションがあるほうが絶対に面白い。そんな魅力が『グリズリー』にはある。さらに、近々アメ村に新たなニュースが駆け巡るかも!?。
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GRIZZLY 堀江本店
大阪市西区南堀江1-16-16
Tel : 06-4708-7385
12:00~21:00 不定休
GRIZZLY アメ村店
大阪市中央区西心斎橋2-12-14
オーシャンドライブ 1階B号
Tel: 06-6211-4650
12:00~21:00 不定休
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