“きっかけ”を与えてくれる小さなホームセンター

男はいくつになっても道具に惹かれる。長きにわたりアウトドアブランドで勤めていた柴崎稔之さんもまさしくそんな一人で、植物の仕事に携わっていた高校生の同級生でもある松尾有規さんを誘い、この秋、神戸の海岸通に『シンクワークスジェネラルストア』を作り上げた。

<ロッジ>のダッチオーブンや<ポーラー>のテント、バリエ豊富なエプロンなど、実際に彼らが使っている道具を集めているんだけど、それらをあえて整然と並べないのがモットー。「きっちりとレイアウトすると無味乾燥になってしまうというか。がちゃがちゃしている方が、昭和の駄菓子屋やアメリカのスーパーのようで面白いかなと思って」と柴崎さん。

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「あれ!?　さっきこんなんあった?」といった具合に、店内をひと通り見ただけでは見過ごしてしまうアイテムも多く、最低でも2周はしたいところ。そして気付けば、グリーンを見に来たつもりだったのがD.I.Yツールを購入したり、キャンプやガーデニングで使おうと思っていたエプロンを手に入れ、それまで興味のなかった料理を始めてみたり…。そんな芋づる式に広がる“きっかけ”を与えてくれるのだ。