2020.08.18 Tue
#Kyoto
ART in KYOTO
京都のアート事情を探ってみた
【ホテル編】
ここ数年は数多くのアートフェスが開催されていたり、最近では美術館のリニューアルオープンが話題になったり。あらためて京都とアートはいつも良い関係にあるような気がする。ではじっさい京都のアートシーンって? 現場の声、そして京都ならではのアートホテルをご紹介いたします。
Phese 2
アートを感じるホテル
Text / Yusuke Nakamura Photo / Shimpei Hanawa
ホテル アンテルーム 京都
京都の現在進行形のアートと出合えるホテル
ロケーションが京都駅の南側、九条と十条の間ということでその名は「GALLERY9.5」。ギャラリースペースが設けられるホテルは珍しくない、けれどまず規模が違う。それに地域に根ざした企画展から、立体・平面を問わず現在進行形のアーティストのインスタレーションなど、趣向を凝らした展覧会が精力的に催されている。
展示される場所はまずフロント、そしてバーを抜けロビー、そして客室まで。いわゆるホワイトキューブではないからこそ、アーティストを刺激するだろうし、なにより宿泊客は作品との予期せぬ出合いに期待できるはず(泊まらなくても見ることは可能)。フロント横ではアートなオリジナルグッズも充実、お土産としても見逃せないぞ。
KAGANHOTEL
レジデンス+スタジオ+ギャラリーのアートホテル
京都駅の西側、中央卸売市場のそばにある、アートホテル&ホステル。もともと市場で働く方の社員寮兼倉庫だったビルを改築し2019年11月にオープン。“若手現代アーティストと世界を繋ぐ”をコンセプトにした滞在型複合施設だ。作品を鑑賞しながら宿泊できる部屋やドミトリーはもちろん、ここに住みながら作品制作するアーティストのためのレジデンス+スタジオ+ギャラリーの環境も、と制作から発表まで若手アーティストへのサポートをここまで念頭に設計されたホテルもなかなかないだろう。宿泊者は作品のみならず制作風景を見られることがあるかも。1Fのイベント/カフェスペースではカレーなどのランチもいただけるのでちょっとのぞいてみては?
node hotel
優雅なアートコレクター気分になれるホテル
リヒター、バリー・マッギー、細江英公、杉本博司、アラーキー、大竹伸朗、そして五木田智央にカワイハルナまで。ファンでなくとも一度は生で見てみたい? 世界の巨匠から日本の若手まで、アーティストの作品がこれみよがしに、ではなく、いかにもさりげなく共有部分やレストラン、お部屋に飾られている四条烏丸のホテル。
“アートコレクターの住まいのような”をコンセプトに掲げたホテルが2019年7月にオープンしている。館内には作品だけでなく、海外でオリジナルオーダーした椅子やテーブルなどもあり、いちいち気になってしまいそうだけど、館内は優雅でダークかつシックなモードでしっかり統一。一晩だけでもリッチなコレクター気分を味わえるはず。
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