2020.01.14 Tue
#Osaka
関西発の気鋭ブランド “侮辱” のルーツに迫る!
1997年生まれ、関西出身のりょう氏が手がけるインディペンデントブランド<侮辱>。スタートは2017年の夏。記念すべき最初のアイテムは<侮辱>の二文字を刺繍したTシャツで自分用に作ったという。友人から勧められインスタにポストしたのを皮切りに、生み出されたアイテムは10を超える。
テーラードへの刺繍や、古着のリメイク、墨染めなど、様々な手法が駆使されているが、ナインティーズからの影響が色濃く、ミレニアル世代が生んだ音楽ヴェイパーウェイブとの共通点も伺える。ビデオゲームやフィルムカメラ、VHSなど80~90年代に流通した様々な製品を収集し、イメージソースにするという、りょう氏の部屋を訪れ、話を訊いた。
流行の隙間と
昭和の良い所を調和させたい
-ブラント始めたのはなぜ?
欲しい服がなくて自分で作ろうと思ったのが始まり。偶然、見つけた刺繍屋が、めっちゃかっこよくて、最初はTシャツに“膝”と刺繍した。
-なぜ膝?
一番好きな漢字だから。でも作ったらむちゃくちゃダサくて。刺繍屋からの帰り道、もっとバランス良い漢字がないかなと考えてたら<侮辱>っていうのを思いついた。
-なぜ侮辱?
文字の形がかっこいいし、侮辱されたら認められてるっていうことでもある。あと侮辱するのも好き。
-いつから漢字好きに?
お爺ちゃんが書道家で、小学生の頃習ってそれから漢字が好きになった。
-侮辱のコンセプトは?
流行の隙間と昭和の良い所を調和させたい。
-古いものが好き?
めちゃくちゃ好き。お酒も好きでスナックによく行く。幼稚園からの親友と中野でスナックを一晩で8軒回ったこともある。白百合ってお店に入ったらカウンターの端で牛乳と日本酒の冷を飲んでる爺さんがいて「若い奴嫌いや」て独り言が聞こえた。歯も8本くらいしかなかったけど、気にせず、友達と二人で歌謡曲歌ってたら急に泣き出して。ママと2人で「若い子にもええ人おるんやね」て。それを見て僕も思わずもらい泣きした。
-80~90年代のアイテムコレクションはいつから始めた?
中三の頃、書道の影響で筆を集めだしたのがきっかけ。そこからハードオフやフリーマーケットへ行くようになった。今集めてるのはレコード、カセットにカセットプレイヤー、フィルムカメラとか。古いカメラはルックの撮影にも使っている。
-服の魅力は?
着たら感情とか気持ちが変わるところ。あと昔の企業のロゴが入った古着を着てるとおっちゃんに声かけられたりコミュニケーションのきっかけになるところ。
-侮辱の今後は?
今、表裏を逆にしたラッセルのスウェットに、ガングロで金髪の芸者と『スナック侮辱』の刺繍を入れた新作を作っている。あと大阪でポップアップをやりたい。
どこか懐かしさを感じさせるインディペンデントブランド<侮辱>。これからリリースする新作やイベント情報はインスタグラムからチェックしてみてください。
侮辱
Instagram @buzyocu
photo : Kamon yamamoto
text : moriman
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