2019.11.14 Thu
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映画『地獄少女』の実写化ヒロイン、玉城ティナにインタビュー!
TVアニメに始まり、漫画化、ドラマ化、小説化、ゲーム化など広く展開され、圧倒的な人気を誇るダークファンタジー作品『地獄少女』が、満を持して実写映画化! 11月15日(金)全国ロードショーです。主人公の“地獄少女”こと閻魔あい役を務めるのは、玉城ティナさん。今年に入ってからだけでも、『Diner ダイナー』や『惡の華』でもヒロインを演じるなど、モデルはもちろん女優としての評価も高まる一方の彼女に、演技のこと、プライベートのこと、あれこれ伺いました。
Interview / Miuraya
「地獄少女」STORY
午前0時にだけ現れるサイト「地獄通信」に怨む相手の名前を入力すると、“地獄少女”(玉城ティナ)が地獄送りにしてくれるという。そんな都市伝説で盛り上がる女子高生グループになじめない美保(森七菜)は、大好きなアーティストの魔鬼(藤田富)のライブで出会った遥(仁村紗和)のもとに居場所を見つける。しかし魔鬼が募集するコーラスのオーディションに合格してから遥がおかしくなっていき、やがて美保は「地獄通信」にアクセスし…。
細かな動きの見せ方が重要な役なので
モデルの経験が活かされました
―もともと原作コミックをご覧になっていたんですよね。
玉城:小学生の頃にリアルタイムで読んでいました。同世代に人気でしたし、実際、「読んでいたよ」という声もたくさんいただいて。アニメを観られている方も多い有名作だったので、まさか自分がやるとは思ってなくて、うれしい驚きでした。
―白石(晃士)監督とは、『貞子vs伽椰子』に続く2作目でしたが。
玉城:1作目は怖がる側の役でしたが、今回は逆で。存在感のある全然違うキャラクターでしたけど、白石さんが監督だという安心感は変わらずありました。前回の撮影の頃がまだ17歳だったので、経験も少なく、一から教えてもらう感じでした。原作のいい部分をどう引き継ごうか、相談しながら進めていきました。
―細かく指示をされた感じでもなく?
玉城:原作での描かれ方が確立されている作品なので、カメラ前での調整ぐらいでした。ちょっとした目の動かし方だったり、顔の角度の変え方だったりで、全く違う見え方になるキャラクターだったので、細かい部分をつくっていくのが大変でした。
―すごく抑えた演技でしたよね。視線ひとつが重要になってくるような。
玉城:ここまで人の反応や会話を無視する演技は初めてでしたね(笑)。限られたセリフとシーンのなかで存在感を残して、主人公として引っ張っらないといけない。難しかったですが、キャラクターをつくり上げていく時はいつも楽しいし、今回も楽しめました。
―役づくりで工夫された点は?
玉城:なるべく動かないことをまず考えました。普通に話すと肩が上がっちゃうから、呼吸法も意識して。シーンのなかでどれぐらい身体や顔、視線を動かすかを、自分のなかで決めて、カメラワークに合わるよう心がけました。セリフの言い方も、 なるべく口も動かさず、人間じゃない異様な雰囲気をどう出せるかに気を配って。
―これまでのお芝居よりモデル的というか。
玉城:そうですね。角度とか、自分がこう見えるだろうというのはある程度、モデルの経験からわかっているので、そこはすごく活かされたと思います。
―2019年は『Diner ダイナー』や『惡の華』でもヒロインを演じられましたが、役柄の振れ幅がすごいなと…。
玉城:ですよね(笑)。でも切り替える感じは全然なくて、監督さんが違えば正解も違うし、原作もそれぞれ、心から面白いなと思える作品ばっかりだったので、あまり迷うことはなかったです。
―原作を読み込んでつくっていく感じなんですか?
玉城:割とそうですね。全く読まない方もいるとは思うんですけど、私は読んだり観たりするタイプ。それを知ったあとで、近づけるか近づけないかは自分で決めればいいと思うので。とりあえず調べる派です。とはいえ「こういう感じかな?」というふわっとしたものを監督に見せて、ご意見をもらいながら固めていく感じですかね。声もどのトーンが合うか考えるんですが、それも閻魔あいの場合は独特でしたし。出したことのないような声を出さなきゃいけなかったので、そこは撮影が始まるまで不安でした。
―決め台詞がめちゃくちゃ格好良かったです!
玉城:(笑)「いっぺん、死んでみる?」っていうのが何回か出てくるんですけど、閻魔あいの気持ちの移ろい具合に載せたくて、ちょっとずつ雰囲気を変えているんです。ベーシックな言い方は決めていたんですが。アニメの声優さんも参考にしつつも、同じものはできないので、自分のエッセンスを入れながら完成させていきました。
―そこも見どころですよね。これからご覧になる方へのメッセージをお願いします。
玉城:テンポ感が良くて、世界観にぐっと引き込まれる作品で、あっという間だと思います。白石監督らしい、怪しげな描写もたくさんあって、飽きさせない映画です。それでいて描かれていることは、人間誰しもが持ったことのある感情なので、すごく共感性の高い作品になったんじゃないかなと。原作ファンの方はもちろん、今、中高生の方が観て何を感じるんだろうなと興味がありますし、親世代の方、普通に働いている方にも観てほしい。「自分もそういう気持ちになったけど、乗り越えたな」とか、何かが残ればいいなと思います!
Hair & Make / Takako Imai
Stylist / Ruri Matsui
想像もしていなかった自分を
引きだしてもらえるのも仕事の面白さ
―(『カジカジ』をお見せしつつ)大阪に来られることって?
玉城:お仕事だけじゃなく、プライベートでも何回か来てます。大阪のほうがオシャレって言いますよね。私はあまりストリートファッションに詳しいわけじゃないですが、友達が東京よりもアツいって言ってたり。古着屋さんも多いって聞きますし、大阪発信のブランドもたくさんあるんだろうなって。
―以前はカラフルな服が好きだとおっしゃっていましたが。
玉城:気づけば年を追うごとに落ち着いてきましたね(笑)。派手で目立つ服は衣装で着させてもらうので、プライベートでは着心地だったり、楽さを重視しちゃいます。
―お休みの日はどう過ごされるんですか?
玉城:1日だったら、ゆっくりしてますね。友だちとごはんを食べに行ったりもしますが、あえて何もしない日もつくるようにしていて。何日かまとまったお休みがとれたら、国内外問わず旅行。それで大阪や京都にも来てるんですよ。最近は学生時代の友だちと一緒にベトナムへ行って、大人になったなと思いました(笑)。幼い頃から知っている沖縄の友だちだったので。
―幼馴染みってそうですよね(笑)。今後やってみたいことは?
玉城:プライベートもお仕事も大事なので、お仕事もちゃんと頑張りつつ、旅行も定期的に行けているから、このままのペースで自分なりに楽しんでやれればなと思います。仕事の面では、22歳になって役柄の幅も広がるでしょうし、いい作品に出会えればなと。
―挑戦してみたい役柄はありますか?
玉城:何かを読んで「やってみたいな」と思うこともありますが、自分では想像もしていなかった引き出しを誰かが開けて、「こういうのいいんじゃない?」と言ってもらえたりするのが、この仕事の面白いところだと感じていて。おかげで気づくこともたくさんあるので、映像化するとなったときに、思い浮かべてもらえるような立ち位置で頑張れたらなと。今年は公開作も多く、新たなイメージというか、「ティナちゃんこういうこともやるんだ!」と(笑)、知ってくれた方もいらっしゃるでしょうから、来年はまた違う面も見せられたらいいなと思います。
玉城ティナ
1997年10月生まれ、沖縄県出身。2012年7月、講談社主催の「ミスiD 2013」で初代グランプリに輝き、14歳で同社発行のファッション雑誌『ViVi』の最年少専属モデルに。『天の茶助』(15)で映画デビュー。『わたしに××しなさい!』(18)で初主演を飾る。主な出演作に、『貞子vs伽椰子』(16)、『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』(16)、『暗黒女子』(17)、『PとJK』(17)、『ういらぶ。』(18)、『チワワちゃん』(19)、『Diner ダイナー』(19)、『惡の華』(19)など。公開待機作に2020年1 月公開の『AI崩壊』。
©地獄少女プロジェクト/2019映画『地獄少女』製作委員会
映画「地獄少女」
11月15日(金)全国ロードショー
出演:玉城ティナ / 橋本マナミ / 楽駆 / 磨赤兒 / 森七菜 / 仁村紗和 / 大場美奈(SKE48)/ 森優作 / 片岡礼子ほか
監督・脚本:白石晃士
原案:わたなべひろし 原作:地獄少女プロジェクト
主題歌:GIRLFRIEND「Figure」(avex trax)
公式サイト
https://gaga.ne.jp/jigokushoujo-movie
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