2019.06.21 Fri
#Osaka
【インタビュー】坂口健太郎&佐久間由衣が語る
映画「劇場版 FFXIV 光のお父さん」撮影秘話
累計アクセス数1000万を越える大人気ブログ「光のお父さん」がついに映画化、『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』として6月21日(金)より全国ロードショー。そこでW主演のアキオを務めた坂口健太郎さんと、彼に密かな恋心を抱く同僚・里美を演じた佐久間由衣さんにインタビュー! 映画に関することはもちろん、大阪についての話の中では、思わぬ『カジカジ』とのつながりも発見!? できました。
photo:Mami Nakashima
interview:Shun Koda(Tryout)
STORY
仕事一筋だった父・暁(吉田鋼太郎)が、突然会社を辞めた。父の本音を知りたいという思いに駆られた息子のアキオは、あるユニークな計画を閃く。それは子どもの頃に一緒に遊んだ思い出のゲーム「ファイナルファンタジー」のオンラインの世界に父を誘い、自身の正体を隠して共に冒険に出るというものだった。
― 今回の映画は実話がベースになっていますが、ご自身と役柄がリンクする部分はありましたか?
坂口健太郎さん(以下:坂口)親子の絆がこの映画の大きなテーマで、作中のアキオ(坂口健太郎)と暁(吉田鋼太郎)はコミュニケーションが取れてない親子です。僕自身は父親と仲が良いんですが、こういったすれ違いも共感できました。それに僕もゲーム好きなので、スッと役に入り込めましたね。実話だからこそ、丁寧に演じようと心がけていました。
― 素に近いからこそ難しさもあったんですね。
坂口:そうですね。派手さはないからこそ、リアクションは大事にしました。父親である暁と一緒の空間にいるときや目線が合ったときの気まずい表情だったり、微妙な心の変化ですね。それとアキオが操作するアバターの声は僕ではなく、声優の南條愛乃さんが務められたんですが、こんな感じで言うのかなとセリフを読み込んでいました。
― 佐久間さんはいかがでしたか? アキオに惹かれて、徐々にゲームにハマっていく同僚の里美を演じられましたが。
佐久間由衣さん(以下:佐久間):あまりゲームをやらないのですが、クランクイン前にプレイさせてもらいました。里美が初めて「FF XIV」をプレイするシーンに、映像美に魅せられて「映画じゃん」ともらす台詞があるんですが、そこは私がリアルに思った感想だったりを監督と相談させてもらって生まれたシーンなんです。私自身、ゲームがここまで進化してると思っていなくて衝撃的でした。
坂口:ほんとにすごいよね。臨場感のある映像を早く見てもらいたい。
― ゲームの中でアキオと里美がデートするシーンがありましたが、ゲーム上のデートはいかがですか?
佐久間:素敵だと思います。でも一緒にプレイ出来たら良いですよね。
坂口:僕もそうですね。二人でワイワイしながらやりたいよね!
―父親の暁を演じる吉田鋼太郎さんとの共演はいかがでしたか?
坂口:アキオと暁は実生活ではあまり言葉を交わさないんですけど、ゲーム内で徐々にパートナーのようになっていきます。役者さんによっては会話のない役だと実際の現場でもあまり話さないようにしたりする方もいらっしゃるんですが、鋼太郎さんは気さくに話してくださいました。演技についてもさまざまなことを教わり、貴重な経験ができました。
― 役について相談されたんですか?
坂口:そうですね。モニターに向かってセリフを言うシーンが多いんですが、そのなかで暁との微妙な距離感や感情の変化を伝えないといけない。本当に繊細な芝居をさせてもらったなと思います。鋼太郎さんにも「繊細でいて、濃密な芝居だよね」とおっしゃっていただけました。
― 坂口さんと佐久間さんは今回で2度目の共演ですが、お互いの印象は変わりましたか?
坂口:同じ作品に出演させてもらったことはあったんですが、シーンで共演するのは初めて。里美という役柄もそうですが、由衣ちゃん自身も和やかな人柄で緊張せず僕らしくいられたのかなと思います。
佐久間:私は4日間の短い撮影だったんですが、坂口さんが常にみんなを引っ張っていってくれたので、安心して演じることができました。少年のような探究心を持っている方だなと思います。
― 坂口さんが屋台骨となって支えられてたんですね。撮影時の印象的なエピソードはありますか?
坂口:そういえば、由衣ちゃん誕生日だったよね?
佐久間:現場で24歳を迎えました。
坂口:でも撮影が押してしまって、12時を回ってからお祝いしたんです。「過ぎちゃったけど、おめでとう!」みたいな(笑)
佐久間:そうでしたね。それはそれで思い出深い一日でした。
― 「ゲームだからこそ本音で話せる」というようなメッセージが込められている映画だと思います。お二人はどういった瞬間に素に戻れますか?
佐久間:坂口さんはいつも素に近いんじゃないですか?
坂口:僕はそうかもしれないですね(笑)。リフレッシュする瞬間であれば、友達とご飯に行くときですね。忙しいときこそ、誰かと話したいです。
佐久間:私も仲良い友達と気兼ねなく話しているときが好きですね。ご飯を食べていも「これ美味しいね」とか、その場その場を大切にしていたいです。
― お気に入りのシーンは?
坂口:この質問されるだろうと結構用意していることが多いんですが、それとは別にふと思い浮かんだのはお茶漬けのシーンです。短いシーンなんですが、親子の絆が描かれていて演じていてもグッときましたね。鋼太郎さんとも「いいシーンだね」と言い合っていました。
佐久間:私は坂口さんと吉田さんのラストシーンが好きです。二人の心が繋がっているお芝居が素敵だなと感動しました。
坂口:嬉しいですね。あのラストは台本をいただいたときから難しいだろうなと思っていました。鋼太郎さんが目の前にいるわけではなく、モニターを見て感情を露わにして演じなければならないので。でも終盤に撮影したこともあって、鋼太郎さんとのやり取りなど、それまでの積み重ねがあったのですんなり感情が表現できました。
― 大阪での思い出はありますか?
坂口:仕事で何度か来たことはあるんですが、プライベートではないんです。由衣ちゃんは来たことある?
佐久間:プライベートで何度かありますね。道頓堀は賑やかな雰囲気が大阪に来た! って感じがしました。
坂口:いいな~。おすすめの場所とかありますか?
― ミナミならアメリカ村ですかね? 服屋さんが多くて裏原っぽい雰囲気ですね。
佐久間:アメ村だ! まだ行ったことがなくて。楽しそうですよね。
坂口:いいですね、行ってみたい。『カジカジ』見させてもらってもいいですか?
佐久間:(パラパラとめくりながら)みんなオシャレですね~!
坂口:(<ニードルス>のトラックパンツを指さしながら)これ持ってる! めちゃくちゃ履きやすいんですよ。
佐久間:似合いそうですね。
坂口:関西の人たちは個性があって素敵だな。
佐久間:そうですね、エネルギーが溢れている気がします。
― 最後にこれから観られる方にメッセージをお願いいたします。
佐久間:いい意味で裏切られる映画だと思います。ゲームをやったことがなくても思わず映像美に引き込まれてしまったり、ストーリーにグッときたり。キャストもチャーミングで素敵な方ばかりですし、明日から頑張ろうとポジティブなエネルギーがもらえる映画です。
坂口:父と子のストーリーですが、親子だけじゃなく友達や恋人など、誰かと一緒に観てもらいたい作品です。それにゲームパートの映像のクオリティも素晴らしいので、ゲームをやったことないという人にもぜひ観てもらいたいですね。
坂口健太郎
1991年7月11日生まれ。東京都出身。2010年、第25回メンズノンノモデルオーディションに合格し、デビュー。映画『シャンティ デイズ365日、幸せな呼吸』(14)で俳優デビュー。主な出演作に『海街diary』『ヒロイン失格』『俺物語‼』(いずれも15年)、『今夜、ロマンス劇場で』『人魚の眠る家』(いずれも18年)。今後の公開作に『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』(2019年8月2日公開)WOWOW「そして、生きる」と舞台「おきに召すまま」がある。
佐久間由衣
1995年3月10日生まれ。神奈川県出身。2013年ViVi専属モデルオーディションでグランプリを受賞。その後専属モデルを卒業。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」(17)でヒロインの新釉薬を演じ、一躍脚光を浴び、結構情報誌「ゼクシィ」の10代目CMガールに抜擢され、さらなる注目を集める。主な出演作に映画『人狼ゲーム BEAST SIDE』(14)、『あの日のオルガン』(19)など。今後の公開作に、初主演映画『“隠れビッチ”やってました。』2019年冬公開予定。
「劇場版ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」
6月21日(金)TOHOシネマズ梅田ほか全国ロードショー
出演:坂口健太郎 / 吉田鋼太郎 / 佐久間由衣
監督:野口照夫 /(エオルゼアパート)山本清史
脚本:吹原幸太
原作:光のお父さん(ブログ:一撃確殺SS日記)[マイディー]
主題歌:GLAY「COLORS」(LSG) / 挿入歌:THE BEAT GARDEN「スタートボタン」(ユニバーサル シグマ)
公式サイト
https://gaga.ne.jp/hikarinootosan
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